研究領域

ポスト冥王代班は、生命を生み出す母体となった岩体を探索して、冥王代最終期の大陸・海洋・大気の量と組成を推定します。

ジルコン粒子には、リン灰石、長石、流体／有機物などの微小含有物が多数含まれ、それらを分析することで、原初大陸の環境条件を類推する事ができることから、地球形成直後である45.3億年前のジルコンを探索して、原初大陸の存在を実証します。
全世界35か所の太古代地塊全ての不整合面直上の堆積岩を網羅的に測定して、探索地域は特定済みです。（オーストラリア、アフリカ、カナダ）
不整合層直上の砕屑性ジルコンを大量に採取し、効率的な大量ジルコン選別法を開発し、高精度分析手法を開発します。

また、マントル深部の原初大陸の残骸を同定するため、現世のマントル底に残存する原初大陸残骸を地震学的に捕捉し、なぜ古い岩体が地表に無いかを解明します。