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ヌクレオシド合成:グリコールアルデヒドを起点とするアパタイトリン酸触媒反応 (岡本 晃充・東京大学)
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ヌクレオシド合成:グリコールアルデヒドを起点とするアパタイトリン酸触媒反応
(岡本 晃充・東京大学)
RNAを構成するヌクレオシドを創る。このヌクレオシドが蓄積されるためには、天然に存在しうるできるだけ少ない種類の物質が寄り集まって反応スープを構成し、そこで一定量作りだされなければならない。特殊でない反応条件で、ゆっくりながらも一定程度の反応効率で進行し、また一定程度の立体選択性でD-リボースが生じることが望ましい。
これまでは、その合成工程が多段階であり、反応条件を細かく変える必要がある。同時に、高活性物質を必要とするなど理想的な条件が天然で連続してセットアップされなければならなかった。合成化学を理解している研究グループによって再検討されるべきである。
本研究では、酸脱灰したアパタイトのリン酸を活用した効率的なD-リボース合成ルートを確立する。並行して、同じくアパタイトによる触媒効果を活用した核酸塩基の合成法およびヌクレオシドの合成法を探索する。